2013年11月07日

第1回:小売業と私

第一回は、「小売業と私」のお話です。私は社会に出て既に40年ちかく経ちましたが、この間、ずっと小売業のビジネスに携わってきました。最初は小売業に就職し、転職したコンピューター会社、コンサルティング会社でも、クライアントはほとんど小売業でした。そこで、私がなぜ小売業に携わるようになったかお話ししたいと思います。

第1回:小売業と私

親に聞きますと、私は小さい頃将来何になりたいかと聞かれると、皆さんにも結構いらっしゃると思いますが「電車の運転手」、それから「パン屋さん」か「コロッケ屋さん」になりたいと言っていたようです。「電車の運転手」は、趣味でいまだに少し「鉄」が入っていますが、「パン屋さん」、「コロッケ屋さん」はとうとう本業になってしまいました。

当時、おかずパンなどは近所のパン屋さんにあまりなく、パン屋さんでコッペパン(懐かしいですね)を買い、それを精肉店に持って行って揚げたてのコロッケとキャベツとタップリのソースをかけてもらうのが大好きでした。今もパンを持っていけばやってくれるのかどうかは定かではありませんが、とにかく今の焼き立てパンなど比較にならないほど鮮度の高いアツアツのコロッケパンでした。多分、子供ながらに「パン屋さん」や「コロッケ屋さん」になれば、毎日美味しいコロッケパンが食べられると思ったのでしょう。

また、子供の頃の写真をみますと、当時の百貨店の屋上の遊園地で遊んでいる写真が結構あります。当時は、「お出かけ」といえば百貨店でおもちゃなどを買ってもらい、大食堂でお子様ランチを食べ、屋上の遊園地で遊ぶというのが定番でした。

「パン屋さん」、「コロッケ屋さん」、百貨店など、身近にあって自分を楽しませてくれた小売業に子供のころから興味を持ち、そのまま一生の仕事になってしまいました。

大学は工学部でしたが、畑違いの経営論やマーケティングが好きで、本来は生産管理のために工業簿記をやらなくてはいけなかったのですが、商業簿記に興味を持っていました。もっとも、工業簿記が難しかったからかもしれませんが。また、その頃経営論の授業でドラッカーの「現代の経営」がテキストとなり、米国小売業のシアーズの組織がテーマになった章を読み、小売業のダイナミックさに大変興味を持ちました。更に、当時スーパーが飛ぶ鳥を落とす勢いで、ダイエーが百貨店の売上を抜き、小売業No1になった丁度その頃で、俄然小売業に興味を持ちはじめ、そのまま小売業に就職してしまいました。今はちっとも珍しくありませんが、当時小売業で理系は少なく、採用面接の際にもなぜ小売業に入りたいのと珍しがられ、色々と聞かれました。公務員だった親からは当然のように小売業への就職を反対され、今から思えば、親の安定志向への抵抗で、ひとつのアメリカン・ドリームを求めたのでしょうか・・・。
posted by 大島教授 at 14:23 | Comment(0) | 記事